ツアープロが愛用したNIKEゴルフシューズの見えない底力

2019-07-26

ここ最近でナイキのスニーカーを購入検討した方なら、きっと耳にしたことがあるであろう「ヴェイパーマックス」。革新的なソールデザインは、エアの量を足し算から引き算へ変えたことで生まれた人気モデルだ。某名門大学の生徒が駅伝で使用し注目モデルとなったことは有名な話である。

さて、今回はヴェイパーマックスではないが、ナイキのヴェイパープロシューズを試す。こちらのモデルは、アウトソールにAirではなくルナロンを使用している。なので、あのゴツゴツしたヴェイパーMAXソールではないので要注意。


Airはクッショニング性能と反発性を活かした特性を持つ。一方でルナロンはクッショニング性能と柔らかい履き心地を実現しているモデルだ。ここ最近ではLPGAでも女子プロが履いているのを多く目にするこのヴェイパープロ。デザインはとてもシンプル。それではこの実態をレポートしたい。

 

足入れ感から・・・
先ず第一に、他のモデルより小さく感じる。普段より0.5cm大きなサイズを選ぶことを勧めたい。
見た目以上の柔らかさと軽さを感じ、立った感じの加重位置はトゥまたはヒール寄りといった偏りは無く、中心にある。若干、指周りの窮屈さが感じらるのが気になるところ。

歩いてみると・・・
その特徴的な足裏の柔らかさに気付くことだろう。ここ最近、軽量かつソールが柔らかいシューズは各メーカーから多数販売されているが、このベイパープロは一味違う足裏の感覚がある。

その違いは柔らかさの質だ。歩行やスイングで踏み込んだ際に、足指の付け根にあった空間がやさしく無くなっていく。隙間を埋めて足ウラにある曲線を全て見事に包み込む感じだ。
一体何故なのか。としばらく考えたが、インソールを取り出してみるとそのワケはすぐに分かった。「FITSOLE」と大きく書かれたその形状は、ヒールからアーチ部分まで大きなアールが特徴的で、特に土踏まず部分の高さが3cmくらいあるだろうか。よりシームレスな足裏の感覚を演出している。

そして一番特徴的なのはトゥ側のぶ厚さだ。「一足入魂」企画の中で、これほど厚みを持たせたインソールはこれまであっただろうか。2層構造で測ってみると8mmもある。アウトソールのルナロンとインソールの柔らかく分厚いFITSLOEが相まって、歩き心地の包み込む感覚が生まれている。またサイズ感が小さく感じるのも、この厚みがあるインソールが関係していそうだ。

スイングでは、柔らかさの割に安定感を感じる。左右に加重がブレることはない。
しかしホールド感が強い訳でもないので、パワーヒッターには物足りなさを感じるだろう。

まとめると、シンプルな見た目の中身は窮屈さすら覚える包み込みクッション。
ウィズはEEEだが、表示以上に足幅が細いゴルファー向けだろう。
軽量かつ柔らかく、またアッパーは柔らか過ぎること無くバランス型モデルと言える。母指球辺り、トゥ側に疲れを感じやすく疲れにくいゴルフシューズをお探しで、繰り返しになるが足幅が細いゴルファーは試してみる価値があるりそうだ。
LPGAプロが愛用する理由が分かるだろう。

 

ナイキ ヴェイパー プロ シューズ

タイプ:紐タイプ
素材:合成皮革、合成樹脂、合成繊維
重さ:379g(28cm)
サイズバリエーション:25-30cm
幅:EEE
鋲タイプ:PiviX golf spikes
対象:メンズ
製造国:ベトナム

 

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室井 孝 / ムロイ タカシ

GDOゴルフショップの金庫番 シューズ愛は中学時代のエア・ジョーダンシリーズから。学生時代、定期テストの時間が余ると問題用紙のウラにシューズの絵を描いて時間を潰していた。自宅の部屋には靴屋を真似しディスプレイの棚を設置。それを見に来るだけの友人が居たほど。現在の所有数は60足程度。時には飾り眺め、時にはウィスキーで靴を磨く男。40才。愛娘が生まれたばかり。