穴だらけのゴルフシューズ。

  2017-03-17  

第8回目はeccoの”クールシューズ”という新作モデル。

実はこのモデル、2種類あって一般的なゴルフシューズの様なタイプと、もう一つはウエットスーツの様な素材でつま先からベロ部分、そして足首周りまで一体型になったタイプがある。GDOゴルフショップでは別の商品ページで展開しているが、今回はどちらもクールゴルフシューズという同じモデルなので今回は一緒に紹介する。

 

さて、まずは外見から。やはり特徴的なのがこのソールに空いた沢山の穴。左右を貫く10個の穴は通気口としての役割を持っており、トゥからヒールにかけてバランス良く配置されておりベンチレーションホールと呼ぶ。

このモデルはGORE-TEX(ゴアテックス)SURROUNDを採用しているのだが、簡単に説明すると防水性に優れていながらシューズ内全体が透湿性にも優れているモデルなのだ。なのでソールのベンチレーションホールはクッション性ではなく透湿性を上げるための通気口になっているというワケ。

モデル名の通り透湿性がウリであるが未だ寒い3月初旬は足も蒸れにくいので、今回はいつも通りの履き心地でレビューしたい。

シューズを手に取った瞬間。ではなく見た目からも革の良さは感じられた。もちろん持った瞬間の質感は想像以上だった。このシューズを見たGDOゴルフシップ販促担当の大友が発した言葉は「天然皮革のグローブみたい」だった。そう、まさにピッタリの表現だと思う。天然皮革のゴルフグローブはしっとりと手に馴染み柔らかさと柔軟性、手とグローブの一体感が非常に高い。そんな質感をこのシューズはもっている。シューズに必要なのか?と思われるかも知れないが、この革質が履くほどに足に馴染み、きっとラウンドする度に履き心地が良くなっていくであろう。

さて足入れ。

他のシューズと比べて明らかに違うのがソールの高さだ。ベンチレーションホールを持たせたことである程度の高さは出てしまう。背を高く見せたい私にとっては内心嬉しい面もある。だが他のシューズ、特に最近人気のスパイクレスタイプと比べるとその差は大きく、重心が高いことで安定感には欠ける。熱と湿気を最大限逃がすための大きなダクトを手に入れた訳なんだからここはどちらかだ。夏でも蒸れにくい快適な18ホールを選ぶか、より低重心で安定感の高いシューズを選ぶか。

どちらも重視したいポイントだが、それぞれの足事情やスイング事情によって選んでいただきたい。

土踏まずのアーチ部分は前回、本企画で取り上げたbiomと比べると当たりが弱く、”土踏まずガッツリ派”のゴルファーにはやや物足りなさを感じるかもしれない。eccoにしてはインソールが平らに近い方だと感じた。かかと履き口部はやや低めの印象。ウエットスーツタイプは逆に他のシューズより圧倒的に高いが柔らかい素材なので違和感は感じられない。

指周りはやや広めの設計。高さにゆとりが有るのでは無く、横幅にゆとりを持たせてある。小指が当たって痛いゴルファーには、その悩みを解決してくれるモデルといえる。

紐を結び直し、約2時間ほど歩き続けた。今回は7種類のゴルフシューズを用意し、左右の足で別々に履いて徹底的に違いを検証したのだが、このモデルには屈曲性に物足りなさを感じた。言い換えるとソールが硬い。ベンチレーションホールを採用し高さのあるソールなので致し方ないのかもしれない。

また通常タイプ(上右画像の左側シューズ)とウェットスーツタイプ(上右画像の右側シューズ)では屈曲部自体がやや違う様に感じた。画像でも分かるとおりアッパーのシワが入る位置に違いが有る。左はトゥよりに1カ所だが、右は土踏まず側にかけ何カ所かシワがあり屈曲部が広いためか窮屈な感じがしない。この差を生んでいるのが左右のシューレース位置の違い。右タイプは左に比べヒール側に位置していることが分かる。また右タイプはアッパー部分に多数のベンチレーションがあるので、ここも柔軟性に差が出ているのだろう。

ではスイングへ。

鋲の数は8つ。履き比べたPUMAやニューバランスは9つ配置されており、1つ少ないが問題ナシ。十分なグリップ力がある。ただし、指周りの幅が広いので足幅の狭いゴルファーの場合はスイング時にシューズ内で遊びが出来てしまう可能性がある。前回紹介したブリヂストンのバイターツアーほどではないがゆとりを持った設計がゆえ、足幅が狭いパワーヒッターには向かないかもしれない。

そしてこのシューズインソールを外して履くことも可能だが、実際に試してみるとクッション性が低下し硬めになるので18ホールは厳しい感が。さらに、鋲部分の突き上げ感も強くなる。なのでインソールは最初の状態で入れたまま履いていただきたい。もう1点、eccoのシューズは全部なのだろうか。biomもこのクールシューズもベロとアッパー素材が繋がっているので水や砂が入り難い設計だ。ゴルファーを考えたちょっとした気づかいが嬉しい。

結論、足囲(ワイズ)で特に高さでなく幅が極端に狭い足型のゴルファーにこのシューズは向かない。これまで他のシューズで小指の当たりが気になったことけど5本指ソックスは履かないといったゴルファーや、足蒸れが気になるといったゴルファーには最適のシューズ。土踏まずが深いゴルファーの場合はbiomをオススメしたい。

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室井 孝 / ムロイ タカシ

GDOゴルフショップの金庫番 シューズ愛は中学時代のエア・ジョーダンシリーズから。学生時代、定期テストの時間が余ると問題用紙のウラにシューズの絵を描いて時間を潰していた。自宅の部屋には靴屋を真似しディスプレイの棚を設置。それを見に来るだけの友人が居たほど。現在の所有数は60足程度。時には飾り眺め、時にはウィスキーで靴を磨く男。38才。独身。